プロップの基礎
プロップファームの取引記録、何をどう管理するか
業者のダッシュボードは「今」しか見せてくれない。落ちた理由を次に持っていくために、毎日つける3つ・週1で見る3つ・終わる前に必ず残すものを整理。
公開日:2026年8月24日
プロップファームのチャレンジ中は、業者のダッシュボードがあります。今の残高、失格ラインまでの余裕、利益目標までの残り。だいたいそこに出ています。
では、なぜ別に記録を取るのか。
あの画面は「今」しか見せてくれないからです。
今日あと何%まで負けられるかは分かります。でも、なぜ今日そこまで削られたのかは出てきません。先週も同じ時間帯で同じことをしていたかどうかも、分かりません。そして、チャレンジが終わって口座が閉じれば、その画面ごと見られなくなることがあります。
落ちた人が次の挑戦でまた同じ落ち方をするのは、たいていここが原因です。理由が手元に残っていない。
この記事では、プロップ中に何を記録して、何をどの頻度で見るかを整理します。増やす話ではなく、残るための記録の話です。
プロップの記録は、普通のトレード記録と目的が違う
自分の資金でやるとき、記録の目的は「勝ちパターンを見つけること」です。勝率、プロフィットファクター、どの通貨ペアが得意か。
プロップは、そこが変わります。目的は「残ること」です。
どれだけ利益が出ていても、1日の失格ラインに一度触れたら終わります。つまりプロップで最初に見るべきなのは、平均や合計ではなく、いちばん悪かった瞬間のほうです。

「平均するとプラス」は、プロップでは何の保証にもなりません。平均が救ってくれないゲームです。
毎日つける3つ(1日30秒)
多く書こうとすると続きません。チャレンジ中は、この3つだけで十分です。
- ① その日の損益(%で) — 金額ではなく%。失格ラインが%で決まっているからです
- ② 失格ラインまでの残り — 日次と最大、それぞれあと何%か
- ③ その日いちばん大きく動いた1トレード(%) — 勝ち負けは問いません。1本で口座の何%が動いたか
②と③が、プロップ特有の項目です。とくに③は、勝った日ほど記録する意味があります。1本で +1.9% 動かせたということは、同じロットで逆に行っていれば −1.9% だったということ。日次の失格ラインが −3% なら、その日は運が良かっただけかもしれません。

そして最後にもうひとつだけ。その日「危なかった」と感じたら、一言だけ残す。 「指標をまたいだ」「取り返しに行った」で十分です。あとで効いてくるのは、この一言のほうです。
週に1度だけ見る3つ
毎日ぜんぶ見返す必要はありません。週末に、この3つだけ。
① 失格ラインに近づいた日に、何が起きていたか
削られた日を並べて、曜日・時間帯・銘柄が重なっていないかを見ます。1回なら偶然ですが、3回重なれば癖です。
② 利益目標までのペース
残り日数と、必要な伸び。ここで焦りが見えたら、翌週のロットを上げたくなる前に気づけます。落ちる人の多くは、期限が近づいた週に壊れます。
③ 「危なかった」回数
実際に失格していなくても、ラインに近づいた回数そのものがリスクです。今週2回あったなら、次も同じ確率で起きます。通過できたかどうかではなく、何回ヒヤッとしたかで自分を採点してください。
チャレンジが終わる前に、必ず残すもの
これは合格でも不合格でも同じです。終わる前に、履歴を書き出してください。
口座が閉じると、業者の画面ごと見られなくなることがあります。そうなると、次の挑戦に持っていけるものがゼロになります。
- 取引履歴そのもの(cTraderならCSVで書き出す、MT4/MT5ならレポートを保存)
- ルールの数値(利益目標・日次DD・最大DD・期限。次回、別のプランと比べるときの基準になります)
- 終わった理由を1行(「最終週に取り返しでロットを2倍にした」など)

3つめが、いちばん軽くて、いちばん効きます。次のチャレンジで同じ場面が来たときに、思い出せるのはこの1行だけだからです。
口座が複数あるときの分け方
チャレンジを並行したり、落ちて再挑戦したりすると、口座が増えます。ここで多くの人が迷います。原則はこうです。
- 失格ラインの管理は、口座ごとに分ける。 合算すると、どの口座があと何%なのか分からなくなります。ルールは口座単位で効くので、記録も口座単位です
- 自分の癖は、口座をまたいで通算で見る。 「金曜の午後に崩れる」は、口座を分けて見ていると、どの口座でも件数が足りず気づけません
分けるものと、まとめるもの。これが逆になっている人が多いです。
無料ベータ毎日の3つを、開いた瞬間に
そのうえで、削られた日に何が重なっていたのか(曜日・時間帯・通貨ペア・感情タグ)は、口座をまたいだ通算でAIが名指しします。
※日々のルール判定は業者の公式画面が基準です。こちらは自分の記録として見るためのものとお考えください。
よくある質問
Q. 業者のダッシュボードがあるのに、二重に記録する意味はありますか
Q. デモのチャレンジ口座も記録すべきですか
Q. 合格して本番口座になったら、記録は分けますか
Q. 落ちた口座の記録は、もう捨てていいですか