トレード記録の基礎
cTraderの取引履歴をCSVで書き出す手順と、開いたあとの直し方
履歴は出せた。でもエクセルに入れると崩れる。cTrader明細の書き出し手順と、崩れる4つの原因の直し方、そして気づかないまま数字がずれる4つの落とし穴を図解で整理。
公開日:2026年8月24日
cTraderで取引していて、そろそろ自分の成績をちゃんと振り返りたい。そう思ったときに、まずぶつかるのが「履歴をどうやって外に出すか」です。
先に言っておくと、cTrader Windowsには Analyze という分析機能が最初から入っています。通貨ペアごとの勝率、プロフィットファクター、平均の取引時間あたりは、そこで見られます。ですので「振り返りたい=必ずCSVを出す」ではありません。
それでも履歴をCSVで外に出したくなるのは、だいたいこの3つのどれかです。
- 口座が複数ある — プロップのチャレンジ用と本番、あるいは業者違い。cTraderの画面は口座ごとなので、まとめた1つの成績にはなりません
- 約定データ以外と突き合わせたい — 曜日、時間帯、そのときの根拠やメンタルのメモ。取引の記録だけを見ていても、「なぜそこで入ったか」は出てきません
- 手元に残したい — チャレンジが終わって口座が閉じると、あとから見返せなくなることがあります
この記事では、書き出す手順と、開いたあとに必ずぶつかる壁と、その直し方をまとめます。cTraderの明細は、MT4/MT5のレポートとも国内業者のCSVとも作りが違うので、そのままエクセルに入れると、まず崩れます。
cTraderから取引履歴をCSVで書き出す手順
先に前提をひとつ。この作業はPC版かWeb版でやってください。 cTrader公式のヘルプでも、モバイルでは履歴が一部省略されて表示される場合があるとして、Windows版・Mac版・Web版が案内されています。スマホで数えた件数を「全部」だと思うと、最初からズレます。
- 履歴(History)タブを開く
- 上部のフィールドで期間を選ぶ — 標準の期間か、カスタムで開始日と終了日を指定します
- 「ステートメント(明細書)」をクリック — 新しいタブに明細が開くので、そこで 「保存」 を押すとCSVとして保存できます

開いた表が崩れる4つの原因と、直し方
開いた瞬間「壊れているのでは」と思います。壊れてはいません。cTraderの明細は、こういう作りです。
取引
通貨ペア,売り/買い(新規注文時),決済時間 (UTC+9),エントリー価格,決済価格,決済中のロット数,純額 USD,口座残高 USD
USDJPY,売り,28 6月 2026 03:45:53.534,157.198,157.358,0.01 ロット,-1.02,49 998.98
USDJPY,売り,28 6月 2026 03:45:53.534,157.150,157.358,1 ロット,-132.19,49 866.79
,,,,,,-133.21,
入出金取引
ID,時間 (UTC+9),Transaction type,Payment type,総額 USD,備考原因①:1つのファイルに、表が4つ入っている
「取引」「入出金取引」「概要」「口座残高」が縦に並んでいます。並べ替えやフィルタをかけると、下の表を巻き込んで混ざります。
→ 直し方:「取引」の見出し行から、通貨ペアの欄が空になる行の手前までを選んで、新しいシートに貼り直します。表の切れ目に入っている合計だけの行(上の例の ,,,,,,-9.72, の形)も、ここで消します。この行を1トレードとして数えると、件数も損益も合わなくなります。

原因②:日付が「28 6月 2026 03:45:53.534」
日・月・年が空白区切りで、月に「6月」と文字が入り、秒の後ろにミリ秒まで付きます。この形は多くの環境で日付として認識されず、並べ替えても時系列になりません。
→ 直し方:日付の列を選んで「データ」タブの 「区切り位置」→ スペース区切り。すると「28」「6月」「2026」「03:45:53.534」の4つに分かれます。仮にA〜D列に入ったとして、隣の空いた列にこの式を入れます。
=DATE(C2, SUBSTITUTE(B2,"月",""), A2) + TIMEVALUE(LEFT(D2,8))SUBSTITUTE で「6月」から「月」を落とし、LEFT(D2,8) でミリ秒を切り捨てて「03:45:53」にしています。あとはその列の表示形式を日付+時刻にすれば、並べ替えも月別集計もできるようになります。
原因③:ロットに単位が付いている
「0.01 ロット」「1 ロット」。数字ではなく文字なので、合計もできません。
→ 直し方:その列だけを選んで置換(Ctrl+H)で、「 ロット」を空に。
原因④:桁区切りが半角スペース
「49 998.98」。カンマではなく空白なので、これも数値として扱われません。
→ 直し方:同じく置換で空白を削除します。ただし必ず列を選んでから。シート全体でやると、原因②の日付の空白まで消えて、直す手がかりごと失います。
見た目は正しいのに数字がずれる4つの落とし穴と、直し方
ここからが本題です。気づかないまま、間違った数字で自分を評価してしまうタイプの問題です。
落とし穴①:同じ時刻に並んだ行は「重複」ではありません
大きめの注文が複数に分かれて約定したり、複数のポジションが同じ瞬間に決済されると、同じ通貨ペアでまったく同じ時刻の行が並びます。上のサンプルの2行がそれで、ミリ秒(.534)まで一致していますね。
→ 直し方:通貨ペアや時刻を手がかりに「重複の削除」をかけないこと。消えるのはたいていロットの大きいほう=勝負どころなので、集計そのものが意味を失います。上の例なら、合計が −133.21 から −1.02 に化けます。1つのトレードとしてまとめたいなら、削除ではなくピボットテーブルで「通貨ペア+決済時刻」ごとに損益を合計します。

落とし穴②:エントリー時刻の列が無いことがあります
書き出しによっては「新規注文時間」の列が入りますが、入っていないものもあります。その場合、あるのは決済時刻だけです。「エントリーした時間帯」で集計したつもりが、実は「決済した時間帯」だった、ということが起きます。
→ 直し方:作業を始める前に、まず列の並びを見て「新規注文時間」があるか確認します。無ければ保有時間の分析はあきらめて、決済時刻ベースだと分かったうえで集計します。ここを曖昧にしたまま進めると、持ち越したトレードほど大きくズレます。
落とし穴③:損切りと利確の値は入っていません
cTraderの取引明細に、SL・TPの欄はありません。「決めた損切りを守れたか」は、このファイルだけでは分かりません。
→ 直し方:これはファイル側では解決できないので、注文時に自分でどこかへ残しておくしかありません。あとから思い出して書くのは、まず無理です。
落とし穴④:日付が「19/08/2026」の形で出ることがあります
言語設定や、いったんxlsxを経由したかどうかで、日付が数字だけになることがあります。この形は、日/月なのか月/日なのか、見ただけでは決められません。1日から12日までは、取り違えても日付として成立してしまうので、曜日別の集計が静かに壊れます。
→ 直し方:13以上の数字を探します。 13から31は月にはなり得ないので、それが前にあれば「日/月」、後ろにあれば「月/日」と確定できます。1つ見つければファイル全体の並びが決まります。
整ったあと、最初に見る3つ
いきなり全部を見ようとしないことです。まずはこの3つ。
- 銘柄ごとの合計 — 1つの銘柄が、全体の損益を食っていないか
- 勝ちの平均と、負けの平均 — 勝率が高いのに負けている人は、ここに出ます
- 曜日と時間帯 — ただし落とし穴②のとおり、決済時刻しか無いなら「決済した時間帯」として読む
「純額」の列は、手数料やスワップを引いたあとの数字です。表示上の損益より少し悪く見えますが、こちらが実際に口座から動いた額です。
読み方は記事「トレード成績の数字の読み方」で詳しく書いています。
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Kyzen FXは、cTraderの取引明細CSVをそのままアップロードするだけです。4つの原因(複数の表・日付・単位つきロット・空白の桁区切り)も、分割決済の行も、こちら側で解いてから取り込みます。口座が複数あるなら、口座ごとに分けたまま合算して見られます。
そのうえで、通貨ペア・曜日・時間帯・感情タグといった単位で、どこで崩れているのかをAIが名指しします。
※エントリー時刻が入っていない書き出しの場合、保有時間の分析だけは限定されます。
よくある質問
Q. xlsxで保存するのと、どちらがいいですか
Q. 口座を複数使っています。1つのファイルにまとめられますか
Q. デモ口座の履歴も一緒に見ていいですか
Q. 何件くらいから見る意味がありますか